Lesson2:展開を読むから「穴」を狙い打つ
Lesson1では選手の強さを一瞬で見抜くためのデータの読み方が分かった このぐらいのデータであれば、特設サイトや専門誌でも取り扱っていることも多いだろう。 しかし、BoatRace Labでははそんな生ぬるいデータと分析では終わらない。 徹底的に情報を集め、分析し、開示することによって高度な舟券戦術を簡単に組み立てて勝つのである。 勝つ、ということは運や才能ではなく、小さな現実と理論の積み重ねの果てにある、必然的結果なのである そのことが、読み進めていく内にわかってくることと思う では、次の例題を見て欲しい
ここからはあえてデータを全て掲載はしていないが、公式サイトデータをみて、予想を立ててもらいたい このレースでは6コースの平山智加が勝負駆けで、スタート展示では4コースまで侵入し、1-2-3/6-4-5の進入となったことを見落とさないように 予想はできただろうか?2コースの田口から-、-と買うか、あるいは少し遠いが平山を信じで-- と狙うだろうか? 順をおってみていきたい
前付に対応した枠番勝率
まず、進入が枠なりでない場合、専門誌などに掲載されているコース別勝率は役に立たない。 当然、枠なり進入を想定してのコース勝率なのだから、6枠で戦うのと1枠で戦うのでは、勝率が異なって当然なのだ。 もしかしたら、5コースが得意な選手が4枠に組まれ、前付の影響で4コースから5コースに押し出された、とうようなこともありえる そういった前付に対応するために、BoatRace Labのデータは、進入コースを数字6桁で指定することによって、各選手がその枠番に組まれた場合の勝率をすぐに知ることができる
並び替えが行われると通常のレース解析結果がこのような表示になる
並び替えが終わったら、いよいよデータを見ていこう。 画面をスクロールしていくと、まずはコース別の勝率・着順が変わっていることがわかるだろう
前付に来た平山智加は6コースでは4.9%しかなかった1着率が、13.2%まで上昇したのである
スタート隊形を分析する
さぁ、レースの分析はここからだ。Lesson1では選手の総合評価からレース番組を分析したが、同様に見てみると6コースの平山がダンドツで高得点を得ている このあたりで、-や-などは思い切って切っていくことができれば上級者といえよう ここではスタート隊形から分析していこう さらに画面をスクロールしていくと、スタートに関する情報が得られる それぞれの項目は以下のデータを示している
- 平均st:過去6ヶ月間の全てのレース平均
- 節間平均st:節間のスタート平均タイム
- スタート安定度:平均stからどれだけ誤差なくスタートできるか
- 予想st:本レースの予想スタートタイム
- 節間スタート順位平均:節間におけるスタート切れ順
- 展開メモ:想定される展開(詳細はヘルプ)
今回着目してもらいたいのは本サイトだけが独自で算出している「スタート安定度」という項目だ。 Lesson1でも見てきたとおり、選手が安定して自分の平均stを維持できるかは、展開を読む上で非常に重要になってくる。 今回の番組は、3コースが平均タイム0.21、節間を通してスタート順位も4.7番目、安定度も±0.05ということで 安定してスタートが遅い選手とわかる さらに、4コース進入になるであろう平山のスタートを見てみると平均タイム0.14、節間スタート順位2.3番目、安定度±0.02と 確実に好スタートを切れる選手である。
展開予測の「要」
さて、ここでもう少し下の「展開メモ」をみてもらいたい 3コースには「凹み」4コースには「4カド」と表示が出ているだろう。 この表示こそ、特定の条件が揃った時に高確率で起き得る「展開」なのである。 こんかいは3コースが凹み、4コースがカドから1撃、まくりきることが可能なレースである、と表示が出ている こんな時は迷わずカドから内側3艇を飲み込む展開を想定してみたい。 そうすると、5枠、6枠の選手にも出番があり、そこそこの実力であれば-、-から 考えていけるのである 一番最初に捲くられる3コースは、スタートだけでなく節間成績や実力も伴わないことから3を切って、捲くった外枠を2着とすれば
--、--、-- --、--、--
と、6点で勝負ができる 結果は--で21,790円の万舟配当であった 今節は1の魚谷も好調、2の田口もエンジンがかなり吹いていたことから、オッズがバラけたこともあるが このデータを使うことで、万舟を狙い撃ちすることができたのである